■新幹線は2022年度に暫定開業する。長崎県として経済効果をどう期待しているのか。

 知事 長崎駅前、諫早駅前、大村駅周辺を含めて開業を見据えながらまちづくりを進めてきた。開業効果をいかに高めて地域活性化に結び付けるかという観点でソフト、ハード両面での取り組みが進められていくと考えている。そういった効果が発現されると多くのお客さまを地域で迎えることができる環境がより整っていくのではないか。

 ■導入予定のフリーゲージトレイン(FGT)開発に暗雲が漂っており、長崎県や佐賀県の一部で全線フル規格化を求める声が多くなっていると聞く。長崎県としてはどう考えているのか。

 知事 今の新幹線西九州ルート(長崎ルート)の認可、着工では、関係者の協議、調整の上でFGTの導入を前提に認可、着工を得て工事が進められている。今の時点で直ちにフル規格と言えば、認可の前提条件が崩れてしまう。国の方では引き続きFGTの開発を進めているので、そういった環境にはない。ただどうしてもFGTの開発が難しいということになれば、別の選択肢も含めて検討していく必要があるのではないか。

 ■それがフル規格になるということだと思うが。

 知事 そうですね。

 ■佐賀県の山口知事は新幹線の現状のスキーム(枠組み)では全線フル規格は受け入れられないと言っている。長崎県として財政スキームを変える論議がもし出てきたとしたら、そこは応じられるということになるのか。

 知事 整備財源のスキームは、財政負担を含めて新幹線鉄道整備法で規定があるので、仮に変更していくということになると、まずは全国の状況を十分見極めた上で国において検討をしていただく必要があるのではないかと考える。

 ■例えば長崎県側で何らかの独自の負担を賄うという考えは?

 知事 長崎県民の理解も必要不可欠な内容になってくるので、私の立場で決めるということはできない。

 ■FGTだと関西直通についてJR西日本が今のところ「うん」と言っていないようだが。

 知事 元々FGTは山陽新幹線に直通できる、新幹線ネットワークと直接結び付くという前提で取り組んできたし、費用対効果の試算もそういう前提でなされている。まだ走行性能も定まった状況ではないので、引き続きの検討課題になっているのではないか。

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