メッセージボード(14) 河野紗衣さん(18)

■投票に行きます

 7月10日、投票に行きます。人生初の投票です。

 昨年6月、当時の17歳、18歳に選挙権を与えることが報道されました。当時17歳で来年から選挙権を持つことになった私は、70年ぶりの選挙法改正の対象になった喜びと、政治のことについてよく分かっていない自分が、自分の意志で投票できるのだろうか、という不安でいっぱいになりました。それでも「投票率が低い」とニュースになっているし、それに流されてはいけない、という妙な責任感から投票を決意しました。

 私は寮生活をしています。地元(県外)は寮から少し離れていて、投票するためには帰省しなければいけません。先日、期日前投票・不在者投票の方法の説明があったため、そうすることも考えましたが…正直、面倒くさい。電話をして、書類を請求して、記入して…なんてことをするくらいなら地元で投票しようと思いました。

 18、19歳の人のうち、どのくらいの人が投票に行くのか分かりません。自分の一票が果たして意味を成すのか、なんてことも分かりません。でも、投票できることに対する緊張、不安、喜びを抱きながら、7月10日、私は投票に行きます。(弘学館高3年 河野紗衣)

=有明抄=

 放歌高吟-。旧制の中学や高校で学んだ人たちの語彙(ごい)の豊富さ、思索の深さ。居住まいをただすそのしぐさ。何もかも圧倒され、気後れしてしまう◆あの時代に学んだ人たちにどうしてもかなわないもの、いくらもあるが、特に読書量はかなわない。ものの見方、考え方。自立心や忍耐力。若いころの豊富な読書量があの時代の人たちを10代にして立派な“成人”にしていたような気がする◆もっとさかのぼって寺子屋で“読み・書き・そろばん”を習った江戸時代などは、年の14、15歳ともなると幼名を改め「元服」を祝った。その年齢にして成人として世間が認め、自身も大人としての自覚を持ったのだ◆江戸時代であれ、明治であれ、昭和であれ、人は誰でも生まれてから成長していく時間の経過は同じであろうに、人間としての成長はどうしてこうも違うのだろうか。時代、つまり、人を取り巻く環境の違いが人間としての成長をも左右していたに違いない◆誰かが「100年前と今では、年齢は七掛けに等しい」と言っていた。今こそ怒れ若者たち。そしてその権利を行使せよ!(賢)

■20時から生中継

 弘学館高(佐賀市)の新聞部(矢野紗弥花部長、16人)にメディアティーンズさがとして協力してもらった連載も最終回。今回は初めて投票する3年の河野紗衣さんに思いを伝えてもらいます。

 また、投開票日の10日は、弘学館新聞部が投票所と候補者の事務所を取材します。佐賀新聞社は、その模様を10日20時からウェブサイト「佐賀新聞LiVE」で生中継し、後日、詳報します。

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