第24回参院選は10日、投開票される。安倍晋三首相(自民党総裁)が目指す憲法改正に賛同する自民、公明両党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党などの改憲勢力が、国会発議に必要な全議席の3分の2に達するかが焦点。11日未明には大勢が判明する見通しだ。与野党は、安倍政権の経済政策アベノミクスや安全保障政策などを巡り、攻防を繰り広げた。「安倍政治」に審判が下る。

 首相は自民、公明両党で改選過半数(61議席)確保を勝敗ラインに設定。改選1人区での候補者一本化で共闘した民進、共産、社民、生活の野党4党は、改憲勢力の3分の2阻止を目指す。

 首相は9日の街頭演説で「われわれは政権を奪還し、経済を回復させて今、史上最高の有効求人倍率をつくり出すことができている」とアピール。民進党の岡田克也代表は「改憲勢力が議席の3分の2を取れば、首相は憲法9条の改正に突き進む」と、危機感をあらわにした。

 選挙戦で、公明党は野党共闘を「ばらばらで無責任だ」と批判。共産党は集団的自衛権の行使を容認した安保関連法の廃止などを訴えた。おおさか維新の会は徹底的な行財政改革を提唱した。社民党や生活の党は政権の暴走ストップを主張。日本のこころは公共事業による景気回復を、新党改革は脱原発を掲げた。

 有権者の関心が高まらず、戦後3番目の低投票率だった前回の52・61%(選挙区)を下回る可能性が指摘されている。

 6月22日に公示され、選挙区225人、比例代表164人の計389人が立候補した。政党別では多い順に、自民73人、共産56人、民進55人、おおさか維新28人、公明24人、日本のこころ15人、社民11人、改革10人、生活5人。諸派74人、無所属38人だった。

 「18歳選挙権」が国政選挙で初適用されたほか、人口が少ない隣接選挙区を統合する「合区」が導入された。【共同】

2016参院選

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