放歌高吟-。旧制の中学や高校で学んだ人たちの語彙(ごい)の豊富さ、思索の深さ。居住まいをただすそのしぐさ。何もかも圧倒され、気後れしてしまう◆あの時代に学んだ人たちにどうしてもかなわないもの、いくらもあるが、特に読書量はかなわない。ものの見方、考え方。自立心や忍耐力。若いころの豊富な読書量があの時代の人たちを10代にして立派な“成人”にしていたような気がする◆もっとさかのぼって寺子屋で“読み・書き・そろばん”を習った江戸時代などは、年の14、15歳ともなると幼名を改め「元服」を祝った。その年齢にして成人として世間が認め、自身も大人としての自覚を持ったのだ◆江戸時代であれ、明治であれ、昭和であれ、人は誰でも生まれてから成長していく時間の経過は同じであろうに、人間としての成長はどうしてこうも違うのだろうか。時代、つまり、人を取り巻く環境の違いが人間としての成長をも左右していたに違いない◆誰かが「100年前と今では、年齢は七掛けに等しい」と言っていた。今こそ怒れ若者たち。そしてその権利を行使せよ!(賢)

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