「終末時計」が残り2分30秒と発表する米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の判定委員ら=26日、ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は26日、地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「終末時計」が、昨年から30秒進められ、残り2分30秒になったと発表した。残り時間が最も短かった1953年の「2分」に次ぎ、翌54年からの64年間で最も短くなった。

 核兵器削減や地球温暖化対策でほとんど進展がなかったことや、これらの問題についてのトランプ新大統領の後ろ向きな発言などが理由。53年の発表時には米国と当時のソ連の間で、水爆開発に向けた核実験競争が過熱していた。

 終末時計の70年の歴史上初めて、針の移動が1分単位ではなく30秒となったが、判定委員会は「トランプ大統領就任後、まだ日が浅いためだ」と説明。トランプ氏の過激な言動だけでなく、実際の行動を見極めたいとした。

 判定委員のティトリー・ペンシルベニア州立大教授は会見で「新政権は人間の活動による地球温暖化を認め、対策に取り組むべきだ。この問題に『オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)』などない」と、大統領就任式の人出を巡るトランプ政権の主張に引っかけて呼び掛けた。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加