今年から加入対象が広がった個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」で、掛け金の運用を人の代わりにインターネット上でコンピューターが支援するサービスが出始めた。加入者に簡単な質問に答えてもらい、適した運用商品を提案する仕組み。若年層の加入が多いイデコをきっかけに投資家の裾野を広げる狙いがある。

 イデコでは掛け金や運用商品を自分で決め、運用結果によって年金の受取額が決まる。税制上の優遇措置があるが、原則60歳まで引き出せないといった制約もある。初心者には、どの商品を選べばよいか分からないとの声が出ている。

 コンピューターが一人一人に合う投資信託などを薦めるサービスは「ロボアドバイザー」と呼ばれる。複数の質問に答えてもらい、投資家が期待する収益や投資への理解度を確認する。その上で、高いリターンが見込める商品と値動きが安定している商品をどう組み合わせるか助言する。

 みずほ銀行は今年1月、イデコの加入対象拡大に合わせてロボアドバイザー機能を強化した。例えば、将来的な目標額を入力し、現在の残高と目標の差が大きければ、リスクは大きいが高い収益が期待できる海外株式の比率を高くするようアドバイスする。個人型DC推進チームの大久保康雄次長は「従来は加入者の多くが元本確保型の商品にお金を振り向けていた。イデコで投資の世界に一歩踏み出してほしい」と話す。

 ロボアドバイザーを手掛ける「お金のデザイン」(東京)もイデコに参入した。福利厚生事業を展開するベネフィット・ワン(同)と組み、同社と契約している企業の従業員に利用を呼び掛ける。加入手続きも簡単にし、スマートフォンで早ければ約10分で入力が終わるように設計した。

 岡三証券は4月にもロボアドバイザーの提供を始める。イデコ向けに用意している約30の投資信託からお薦めの商品を提示する。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加