成人と異なり、子どもの脳の損傷は発達過程にも影響を及ぼすと説明する中島恵子教授=佐賀市の佐賀大学鍋島キャンパス

 脳の損傷で記憶障害や行動障害を起こす「高次脳機能障害」の講習会が22日、佐賀市の佐賀大学鍋島キャンパスであった。帝京平成大学大学院の中島恵子教授が、子どもの高次脳機能障害をテーマに学校などで直面する課題や、脳の発達段階ごとの対応方法を紹介した。

 中島教授は「子どもの脳損傷は、脳の発達が完了した成人と異なり、壊れたら回復しにくく、発達過程にも影響を及ぼす」と指摘。子どもの注意力や自発性、問題の処理速度が低下することで、授業についていけなくなったり、今までの自分との違いに自尊心が傷つくことがあるという。

 脳の発達については、対人関係の重要性を挙げ、「周囲が高次脳機能障害を理解して接することがいい影響につながる」と述べた。

 0~2歳児や3~5歳児など発達段階別の対応法については「かんしゃくを起こすと、その行動を脳が覚えて繰り返す。不適切な行動の“スイッチ”が入ったら、注意を引いて止めることが大事」と助言した。

 高次脳機能障害者を持つ家族でつくる社団法人「ぷらむ佐賀」が主催。福祉、医療、教育関係者など84人が参加した。

このエントリーをはてなブックマークに追加