回収した流木を陸揚げする漁業者=佐賀市川副町の戸ヶ里漁港

 九州北部の豪雨で佐賀県沖の有明海に流出した流木などについて、佐賀県有明海漁協が回収作業に取り組んでいる。23日は佐賀市など中・東部地区の10支所で漁業者約650人が作業し、流木やゴミを港に陸揚げした。中には長さ約20メートルに達する巨大な流木もあり、漁業者からはノリ養殖への影響を懸念する声が出ている。

 潮の満ち引きが大きい大潮に合わせて22~24、26日の4日間、佐賀県から委託を受けた漁協が15ある支所単位で実施、港で作業する約200人を含む漁業者約1200人と、漁船約250隻が参加する。22日は藤津郡太良町の大浦支所が約130立方メートルを回収した。

 佐賀市川副町の戸ケ里漁港では23日午前5時半ごろに漁船が出港し、5台の重機を使って回収した流木などを陸に引き上げた。漁協によると、沖合の流木量は潮が満ちて当初の見込みより増えているという。

 流木でクラゲ漁の漁船がスクリューを損傷するなど漁業への影響が出ており、9月からはノリ養殖の支柱立てが始まる。南川副支所の田中浩人運営委員長(56)は「流木量は5年前の九州北部豪雨より多いのではないか。いつまでに回収できるかは不透明で、ノリ養殖に影響が出ないか心配」と危惧した。

 福岡県の地元漁協も回収作業に協力している。

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