透き通る白い筋に気品が漂うマムシグサ

■気品漂うマムシグサ

 初夏の山野草を見に来たかいがありました。5月半ばの有田町竜門峡、黒髪山登山口。昼なお暗い原生林で、鮮やかな緑の花を見つけました。

 「壮大」という花言葉そのままに、30センチほどすっきりと伸びた仏焔苞(ぶつえんほう)、透き通る白い筋に気品さえ漂わせたマムシグサです。この花を、星野富弘さんが詩画集に載せていたのを思い出しました。

 傍らには、同じサトイモ科のオオハンゲやムサシアブミも咲いています。

 古くから山岳信仰の聖地だった黒髪山は、植物学者、牧野富太郎博士も「鎮西植物の大宝庫」とたたえたほど植生豊かで、絶滅危惧IA類のクロカミランをはじめ、多くの山野草が自生しています。

 登山口には「草花は採取しないようにしましょう」と掲示してありました。指定希少種の採取は佐賀県の条例で罰則付きで禁止されていまが、希少種か否かに関わらず「とって」帰れるのは写真だけだと、肝に銘じたいものです。(地域リポーター・中村智子=伊万里市)

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