小城鍋島家誕生400年を記念し、初代藩主元茂と、佐賀藩祖直茂をモチーフに人形を飾った上町の曳山=小城市小城町

下町の山鉾で、引き手に音頭を取る法被姿の子どもたち

小城の繁栄を願い大黒天や弁財天などの人形を飾った中町の山笠

 鎌倉時代から続く伝統行事「小城山挽祗園(やまひきぎおん)701年祭」が23日、小城町の須賀神社周辺の中心街であった。戦国武将や縁起物の福神などの人形を飾った曳山(ひきやま)3台が勇壮に練り歩き、“小京都”小城の夏を彩った。

 出陣式の後、3台の曳山は「上町」「中町」「下町」の順番で、下町交差点を出発。須賀神社の神社広場まで約700メートルを「アラエンヤーヤッサーヤッサー」の掛け声で、勢いよく引き込み、終点まで蛇行を繰り返した。

 山挽祗園は豪勢な人形飾りも見どころの一つ。「上町」は、鍋島家が小城に支藩を置いて今年で400年を迎えることから初代藩主・元茂と、佐賀藩祖・直茂をかたどった人形を制作。「中町」は街の発展を願い、大黒天や弁財天などの福神で山笠を囲った。

 祭り当初の曳山の原形をとどめる「下町」の山鉾(やまほこ)には、熊本地震の復興を願い、ご当地武将の加藤清正と小西行長を表情豊かに仕上げた。

 今年から山鉾保存会の会長に就任した秀島福次さんは「700年を超える伝統の重みをかみしめながら、これから祭りを盛り上げていきたい」と話した。

 小城山挽祗園は、1316年、下総(現千葉県)から下向した千葉胤貞(たねさだ)が須賀神社に祇園社を建立したのが始まり。山挽き神事は、当時の軍事訓練の形が現在まで伝わったとされている。

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