ベンチから指示を出す早稲田佐賀の古賀一則監督(右)=佐賀市のみどりの森県営球場

ベンチから戦況を見つめる鳥栖の堀江幸弘監督=佐賀市のみどりの森県営球場

 甲子園をかけた勝負に明暗はあるとしても、2人の指揮官にとって感慨深い一日となった。23日、早稲田佐賀の優勝で幕を閉じた高校野球佐賀大会。早稲田佐賀監督の古賀一則さん(37)、鳥栖監督の堀江幸弘さん(52)はともに鳥栖高OBで、春夏通じて3度甲子園に生徒を導き、4年前に66歳で亡くなった鳥栖元監督の故平野國隆さんの教え子だ。

 「お世話になった鳥栖高に胸を借りるつもりで戦った。平野先生にいい報告ができます」-。4年前、あと一歩で甲子園を逃していた古賀さんは夢を実現し、涙を流した。

 30代になって監督に就いたが、指導で迷うことばかり。「先生にはいつも悩みを聞いてもらった」。試合の時は4年前の葬儀でもらったハンカチを片時も離さずに臨んだ。

 一方、堀江さんは平野監督が初めて甲子園に生徒を導いた1983年当時のキャプテン。堀江さんら平野さんの教え子で、今大会に挑んだ監督は5人もいる。

 逆転の連続で決勝に進み、甲子園には届かなかったが、「あきらめない執念は見せることができた。先生には、胸を張って『準優勝ですみません』と報告したい」と語り、滴る汗をぬぐった。

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