2016年の電子出版物の売り上げが1909億円となり、前年比27・1%増と大きく伸びたことが、出版科学研究所(東京)の出版物推定販売金額調査で分かった。紙と合わせた出版物全体の市場規模は1兆6618億円で、前年比はほぼ横ばいの0・6%減。電子が出版市場の1割を超え、紙の出版物の落ち込みを補っている状況が明らかになった。

 電子出版のうち、電子雑誌は前年比52・8%増。定額読み放題サービスが人気を集めており、NTTドコモの「dマガジン」が躍進した。電子書籍ではアマゾンジャパンによる読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」も浸透している。

 また電子コミックも伸びており、調査の担当者は「紙と電子を合わせたコミック市場が過去最大規模になった」と話す。

 紙の出版物は、35年ぶりに1兆5千億円の大台を割り込み、1兆4709億円。前年比3・4%減で、12年連続の落ち込みとなった。昨年12月に公表された同調査の速報値では、41年ぶりに雑誌の売り上げが書籍を下回ったことが判明したが、今回の確定値で、雑誌は7339億円、書籍は7370億円となった。【共同】

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