再選から一夜明け、インタビューに応じる福岡資麿氏=11日午前、佐賀市の佐賀新聞社

現行憲法と自民党改憲草案の比較

■自衛隊憲法位置付けを オスプレイ国と地元情報橋渡し

 参院選佐賀選挙区は自民現職の福岡資麿氏(43)が対立候補に13万票差をつけて大勝した。国策も絡む県政課題のオスプレイ配備計画や、今後議論が進むとみられる憲法改正などについて考えを聞いた。

 -公約では佐賀発地方創生を旗印に掲げ、若者がとどまる地域づくりを訴えた。

 福岡 一番大きな問題は雇用の受け皿がないということだ。農業、商工業は後継者の問題を抱えている。次世代に引き継げる環境をつくれば、一定の雇用の受け皿ができる。

 それでも足りない部分は、企業誘致しないといけない。国内企業は取り合いになるので、唐津市のコスメ産業のように海外からの直接投資をもっと促すことも大きな論点だ。

 -後継者の問題に具体的にどう取り組むのか。

 福岡 農業ではTPP(環太平洋連携協定)への懸念が広がり、先行きの不安感がある。所得補償のあり方も含め、安定経営ができる方策を立法化も含めて示すことが大切だ。企業が一時的に業績が悪い時に雇用を維持するための賃金補償を手厚くするような方策も論議したい。

 -TPPについてもう少し詳しく聞きたい。

 福岡 今後、急激な人口減を迎える中では、アジアの成長を日本に取り込まないといけない。内需頼みでは日本経済は縮小する。一次産業に被害があるとすれば、そこは国が責任を持って対策を打ち出す。農業は専業でも兼業でも多様なあり方は否定すべきではない。安定経営のためにふさわしい価格保証のあり方を、今年中に党として示したい。

 -知事選以来、ぎくしゃくした関係が続いている県農政協議会は今回、自主投票に回った。

 福岡 (農業政策については)自民党としての判断もあるし、農政協にもどうやって佐賀の農業を守るのかという判断がある。一致しない部分はあるが、門戸を閉ざすことなく接触していく。一致点があれば、それを見いだしたい。

 -自民党は自主憲法制定を掲げており、改憲の議論が進むとみられる。

 福岡 憲法改正はすべきだ。ただ9条は世論が分かれている。9条2項は分かりづらいので時代に合ったものに変えるべきだが、拙速に進めるべきではない。一方、参院選の「合区」の問題は喫緊の課題だ。参院議員は「地域代表」的役割も持たせるべきだと思っている。これを盛り込むためには改憲が必要だ。

 -9条2項には「戦力不保持」「交戦権の否認」が入っている。

 福岡 平和な日本を維持しないといけない。平和安全法制(安保法制)は多くの憲法学者が違憲と言っているが、9条2項に照らせば自衛隊も違憲との指摘がある。専守防衛も含めてしっかり自衛隊を位置付けるべきだ。

 -佐賀空港へのオスプレイ配備が論議されている。

 福岡 受け入れるかどうかは、地元が判断することだ。十分な情報がないという意見があり、国と地元の橋渡しをしたい。足りないと思われている材料に対し、汗をかいて国から情報を引っ張ってきたい。

 -国政選挙で初めてとなる「18歳選挙権」の受け止めは。

 福岡 肌感覚では、若い人の反応はよくなっていた。個人演説会に18、19歳が足を運んでくれるということもあった。ただ、その人たちがどれぐらい投票に行ったかは分からない。若い人に意思表示してほしいという思いはある。

 -2期目となり、さらなる活躍が期待される。

 福岡 社会保障をずっと勉強してきた。過度な負の遺産を次世代に回さず、持続可能な社会を望む声を多く聞いた。負担能力に応じて幅広い世代で負担を分かち合う社会保障のあり方を模索することも、大きなテーマだ。

=2016さが参院選=

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