漁協会員の手で放流され、勢いよく川へ飛び込むウナギたち=みやき町江口の筑後川

 絶滅危惧種にも指定されているニホンウナギを守ろうと29日、下筑後川漁協(原口勝良組合長、158人)の会員が筑後川にウナギの稚魚を放流した。取り組み開始から20年の節目を迎え、地域の水産資源保護に一役買っている。

 筑後川は天然ウナギの水揚げで知られ、川沿いには鰻(うなぎ)屋も点在する。しかし、1975年ごろに40トン前後だった漁獲量が、近年では2~3トンと大幅に減少しており、同漁協では1997年からウナギの稚魚を放流している。

 この日は佐賀、福岡両県の計7カ所で鹿児島県の養殖業者から購入した215キロ、約5千匹を放流した。みやき町江口の北茂安体育館近くにある同漁協の桟橋からは、生後2~3カ月、体長約20~30センチの稚魚が放たれた。稚魚は水に入ると身をくねらせて上流を目指した。3~4年かけて成魚になるという。

 中間育成センター長の塚本辰己さん(77)は「子や孫も長く天然ウナギを味わえるよう、精いっぱい続けていきたい」と話す。

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