県特別支援学校知的障害教育校PTA連合会が作成した緊急時サポートシート

 佐賀県内の特別支援学校に通う子どもの保護者たちが、災害など緊急時に役立つよう、発達障害、知的障害がある子どもの名前や緊急連絡先に加え、個々の特性を一覧できる「サポートシート」を作成した。各校でばらつきがあった様式を統一、パニックの前兆や対処法を書く欄も設け、保護者や子どもをよく知る人でなくてもスムーズにサポートしてもらえるよう工夫している。

 東日本大震災後、特別支援学校PTAの全国組織で防災の機運が高まり、佐賀県特別支援学校知的障害教育校PTA連合会(樋口陵子会長)もシート作成を検討してきた。必要な項目を議論し、既に作成している伊万里特別支援学校PTAの様式を基本にした。

 シートはA4サイズ1枚で、氏名や顔写真、住所、障害名、緊急連絡先などの基本情報を記載する。パニック時の様子では「大声を出す」「物にあたる」や、理解の方法は「言葉かけがよい」または「紙に書くとよい」、読める文字は「ひらがな」「漢字交じり」「読めない」などを示す選択肢がある。

 就学時や公的サービスの受給申請時などに担当者と本人の情報を共有しやすくするため、独自の書式を作り、必要な保護者に配布する自治体もある。ただ「様式は統一されておらず、保護者が書く項目も枚数も多いケースが多く、災害時の持ち出しや携帯はしづらかった」(樋口会長)といい、必要最低限の情報に絞り込んだ。

 今後、保護者に作成を呼び掛け、本人が常時携帯し、各校でも保管する。樋口会長は「様式はできたが浸透しなければ意味がない。今後は活用と浸透・周知が課題」と周知方法も探っていく。「『障害のある子のサポートは難しい』と言われるが、スムーズな支援ができるよう、親も手だてを考えていることを知ってほしい」と語った。

 シートの問い合わせは中原特別支援学校、電話0942(94)3575へ。

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