新人4人の混戦は、先行していた峰達郎氏が逃げ切り、市長の座をつかんだ。不正や疑惑が続いた唐津市政に対する市民の不信が、峰氏を新リーダーへ押し上げた。

 4年前は出遅れが響いたため、今回は昨年3月に再挑戦を表明、捲土(けんど)重来を期し市内をこまめに回った。献金問題などで現職の坂井氏が4選不出馬に追い込まれる一方、対抗馬に浮上する県幹部らの名に神経をとがらせた。

 最終的に保守層を割って擁立された前副市長は、市幹部のキャリアから坂井市長の“後継者”と映り、峰氏の方が、合併後の格差に対する旧町村部の不満も含め受け皿となった。

 「市政を市民の手に」と訴え、市議、県議時代と前回選挙で築いた基盤から支持を広げ、前回の2万人を大きく上回る3万人の負託を受けた。市政の立て直しをどう実現していくのか。まずは市民の賛否が割れる玄海原発の再稼働への対応から新市長の手腕が問われる。

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