日産自動車が発表した高級スポーツカー「GT―R」の改良モデル=11日午後、東京都港区

 日産自動車は11日、エンジン性能を高めた高級スポーツカー「GT-R」の改良モデルを27日に発売すると発表した。希望小売価格は約996万円から。一時は落ち込んだスポーツカー市場だが、トヨタ自動車が2012年に発売した「86(ハチロク)」をきっかけに人気が再燃しており、各社は改良車を相次いで市場に投入し、醍醐味(だいごみ)をアピールしている。

 GT-Rは馬力と加速力を引き上げ、カーブでの安定性を高めた。内装も、高品質のレザーを使用するなどこだわった。企画責任者の田村宏志さんは「車と対話する楽しさを分かってもらえるはず」と強調する。

 三菱総合研究所によると、国内のスポーツカー販売台数は07年以降、減少。リーマン・ショックや東日本大震災の影響もあり11年には約5900台に落ち込んだが、ハチロクが発売されたことや、車で旅行をする人が増えていることなどから、15年には過去10年で最多の4万2千台超となった。トヨタは8月1日に、操作性や乗り心地を改善し、低速域の力強さも向上させたハチロクの一部改良モデルを発売する。

 同研究所の杉浦孝明主席研究員はスポーツカー復活の背景に「若い人に加え、子どもが親離れした50~70代の世代に、もう一度自分の運転や楽しみを取り戻したいという気持ちがある」と指摘。「車種の展開や魅力次第で、10万台まで伸びる余地がある」と話す。

 ダイハツ工業は14年6月、12年にいったん生産を終えた軽のスポーツカー「COPEN(コペン)」の新型を発売した。外装のパーツの着せ替えができるのが特徴。「40~50代の車好きの男性に人気がある」(広報室)という。

 マツダも15年5月に独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を採用し全面改良した2人乗りオープンカー「ロードスター」を発売。軽快な操縦性が受け、累計生産台数100万台を達成した。

 ホンダも専用エンジンを搭載したハイブリッドシステムにより、カーブでも安定した高速走行が可能な高級スポーツカー「NSX」を今夏に国内発売する計画だ。【共同】

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