旧町時代に寄付され、20年以上活用策が決まっていなかった病院跡地。PFI方式による戸建て賃貸住宅を建設する計画が進んでいる=みやき町

 三養基郡みやき町は空き家・空き地対策と定住促進の一環で、民間の資金やノウハウを活用するPFI方式を使って、旧三根町の町有地に戸建ての賃貸住宅を整備する。少子高齢化が進む集落内に新規住民を招き入れ、地域の活性化と安全安心につなげる。来年4月の入居開始を目指す。

 NPO法人全国地域PFI協会(東京都)によると「国の地域優良賃貸住宅制度を用いて、中堅所得者向けの戸建て住宅をPFI方式で整備するのはおそらく初めて」という。

 整備場所は旧三根町に点在する役場跡地や旧町時代に寄付された病院跡地など3カ所。売りに出していたが買い手が付かず、最長で20年以上活用策を見いだせていなかった。

 2階建て(3LDK)を計10戸建築する。敷地面積は計約1820平方メートルで、総事業費は約2億400万円。家賃は月額6万1千円を想定、周辺相場より1万~2万円安いという。特別目的会社が建設から25年間の維持管理まで担い、建設費や管理費は国交付金(45%)と家賃収入で賄う。

 6月議会に関連予算案を提案する。予算成立後に企画提案型のプロポーザル方式で業者を公募、9月議会に請負契約議案を提出する予定。末安伸之町長は「近年は戸建て賃貸のニーズが高まっている。町が手掛けてこの地域でも需要があると示せれば、民間業者の誘導にもつながる。空き家・空き地の有効活用策のモデルにしたい」と意気込む。

 町は13年からPFI方式で集合住宅型町営住宅を旧三根町の3カ所に5棟107戸整備した。子育て世帯を中心に全戸に入居しており、旧中原町にも来年4月に2棟45戸が完成する。

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