九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発が遅れている問題について、JR九州の青柳俊彦社長は29日の定例会見で、車両コストの課題を指摘し「効果的な対策が出ていないのは事実。技術評価委員会の前後にわれわれからも考え方を申し上げたい」と働き掛ける方針を示した。

 FGTは昨年12月から今年3月まで検証走行試験を実施、6月にも開く専門家による技術評価委員会が試験結果の可否を判断し、今後の方針が示される。

 会見で青柳社長は「技術的なレベルでは現在のところ問題はない」としながらも「(車軸部分の交換などで)既存の新幹線システムより2・5倍~3倍の費用がかかる」と経済性に課題が残る点を強調した。運行事業者として伝える考えの具体的な内容には言及せず「初期投資やメンテナンスコストを補助金で補うようなことを申し上げるつもりはない」と答えた。

 経済性の問題をクリアできない場合、運行の可否に関しては「それを決めるところまでいっていない。その段階になった時しかお話しできない」と明言を避けた。

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