「伊萬里まちなか二番館」に指定され、早田文昭理事長(右)からプレートを手渡されるオーナーの森永一紀さん=伊万里市伊万里町の「LIB COFFEE IMARI」

■おしゃれ空間 回遊楽しく

 伊万里市の中心商店街のコミュニティー施設「伊萬里まちなか一番館」を運営するNPO法人「まちづくり伊萬里」(早田文昭理事長)は、建物の改修で新たな価値観を生み出す「リノベーション」のコンセプトで新規出店したカフェ2店を「二番館」「三番館」に指定した。四番館以降も増やす方針で、早田理事長は「多くの点を線から面に変え、回遊が楽しめるまちづくりを進めたい」と話している。

 一番館は黒澤明記念館サテライトスタジオ跡にオープンして5年目。ここを拠点にまちなかの活性化に取り組んでいるが、これまでの活動はイベントが中心で、補助金に依存した運営からの脱却も課題だった。

 そこで新たに模索しているのが、リノベーションによるまちづくりだ。国内には、建物の“マイナス要素”に新たな価値観を見いだし、若者らに人気のある店をつくることで地域活性化を成功させた事例が増えている。その手法のトップランナーとして知られる伊万里市出身の建築家、馬場正尊さんからアドバイスを得るなどして準備を進め、もともと一番館オープン当初からあった二番館以降につなげる構想とミックスさせ、展開することになった。

 二番館に指定したのは、伊万里川沿いの「LIB COFFEE IMARI」。約120年前の木造建築の太い梁(はり)などをそのまま生かし、おしゃれな空間に変えた店で、森永一紀オーナーは「子どもからお年寄りまで楽しく集える店を目指している」という。開店から約1カ月だが幅広い世代の客でにぎわい、まちづくりの趣旨と合致した。

 三番館は伊万里駅近くの元酒店にオープンした「Cafe museum」。四番館もNPO法人「にこにこいまり」が12月に開設予定のつけもの専門店に内定している。いずれも統一した「○番館」のプレートを店頭に飾る。

 今後も一番館から半径400メートルを目安に、歩いて回遊できる新規店舗を条件として、リノベーションのまちづくりに賛同する店を参加店として増やしていく方針。早田理事長は「5年間で十番館くらいまで増やしたい。新規出店者を待っているだけでなく、今後は自分たちもリノベーションを手掛け、出店者を募りたい」と意気込む。

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