筑後川にエツの稚魚を放流する子どもたち=久留米市城島町の下田大橋そば

 近年漁獲量が減少している筑後川のエツを守ろうと、下筑後川漁協(原口勝良組合長)が12日、久留米市城島町の下田大橋そばでエツの稚魚を放流した。みやき町の三根西小の4年生35人も応援に駆けつけ、郷土の風物詩を未来へつなぐ取り組みに一役買った。

 同漁協では17年前から稚魚の放流事業を行っている。今回はふ化後約40日がたった、体長3~4センチの稚魚約4300匹を用意した。

 子どもたちは漁協組合員に見守られながら、川岸の階段からバケツに入った稚魚を川へと放った。稚魚はいったん有明海へ出て、3~4年後に産卵のため汽水域である筑後川を目指して上る。行武幸輝君(9)は「稚魚はかわいかった。今年は大雨であまり捕れないと聞いたので、大きくなって帰ってきてほしい」と数年後の“再会”を心待ちにしていた。

 同漁協によると、今年は雨の影響で水温が上がらず、産卵のために川を上ってくる成魚の数が少ない。漁期は20日までだが、最終的な漁獲量は昨年の半分に満たない4~5トンまで落ち込む見込みだという。

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