クライミング競技専用のチョークを開発したグリーンテクノ21の下浩史社長

グリーンテクノ21のクライミング用チョーク

■卵の殻利用、手荒れしにくい

 グラウンド用のライン材などを製造・販売するグリーンテクノ21(佐賀市、下(しも)浩史社長)は、競技人口が増えているクライミング専用のチョーク(滑り止め)を開発した。手荒れしにくい材料を使って年内にもスポーツ店やジムなどで販売する計画で、初年度1千万円の売り上げを目指している。

 商品化に際し、クライミング競技に特化したブランド「GRASP(つかむ)」を立ち上げる。2020年の東京五輪ではクライミング競技の一つ、「ボルダリング」が新種目に決定するなど関心が高まっており、米国や東欧など海外製品が主力の国内市場への参入を目指す。

 チョークの主原料の炭酸マグネシウムは手に含まれる油分を吸い取り、手が荒れやすい。同社は炭酸マグネシウムを減らしつつ、ライン材にも使っている卵の殻や医療分野で使われている特殊な粉を配合し、手にかかる負担を低減した。

 海外でも活躍する日本のクライミング選手が開発に関わり、試作を重ねて機能や持続性を高めた。汗でにじんだり、流れたりするため、汗をかきやすい人向けなど個人差に合わせて3種類を展開する。

 既存製品と同じ材料を使うため調達コストが抑えられ、販売価格は海外製品よりも1割程度安くなる見通しという。

 同社は野球の投手が使うロジンバッグなど大手メーカーからのOEM(相手先ブランドによる生産)も手掛けている。下社長は「蓄積してきた技術を詰め込んだ」とチョークの品質に自信を見せ、「ブランド名の通り、新たな商機をつかみたい」と意気込む。

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