旧「ゆうらく」の再生コンセプトを説明する長崎環境美化・奥野良功社長=多久市役所

 多久市は12日、2007年8月に閉鎖した温泉保養宿泊施設「ゆうらく」跡地の再建計画案を発表した。既存施設を改修して大規模レストランを設け、長崎市や佐世保市のハウステンボスへ観光・修学旅行で向かう際の「昼食客」を取り込み、年間約10万人の来場者を見込んでいる。17年内のオープンを目指す。

 再生計画案は、市と施設の無償貸与契約(10年間)を交わし、運営する長崎環境美化(奥野良功社長、長崎市)が説明した。「九州唯一のスパリゾート」をコンセプトに「食」「交流」「拠点」の3本柱で事業を展開する。

 元物産館(鉄骨2階建て、延べ床面積2293平方メートル)の2階部分を、200人規模の高級レストランに改修する。元ハウステンボスホテルズ総料理長、上柿元勝氏監修の洋食メニューを提供し集客を図る。

 宿泊施設は最大160人収容可能で、一般個人客1泊2食付き1万3千~1万5千円を、多久市民は8千~9千円の「市民割引」価格で利用できる。温泉施設は日帰り入浴800円、市民は300円。年商は約5億円を見込む。

 長崎環境美化の木戸正信渉外部長は「施設の無償貸与も魅力的だが、福岡空港や佐賀空港から長崎観光へ行く際、佐賀では100人単位で昼食を取る場所がなく、旧ゆうらくは狙い目だった」と話し、高速道インターに近い利便性も挙げた。横尾俊彦市長は「雇用創出など市の活性化に貢献してくれる」と期待を寄せた。

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