各国の外交官に伝統料理を振る舞うペルーのメサクアドラ国連大使(左端)=2016年12月6日、ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】国連はこのほど、毎年6月18日を「持続可能な美食の日」と定めた。世界各地の食文化を支える途上国の農家や漁師の多くは貧困に苦しみ、女性だけが炊事など全ての家事を担わされる地域も残る。食文化をたたえることで未解決の社会問題への意識を高めるよう促す狙い。

 多様な食文化を売り物にして、多くの観光客を呼び込むことに成功しつつある南米ペルーが発案。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された和食をアピールする日本など約40カ国が決議案を共同提案し、国連総会が昨年12月21日、議場の総意により無投票で採択した。

 ペルーのメサクアドラ国連大使は「独自の自然や文化に根差した食を再評価し、関連する歴史を振り返り、よりよい社会づくりにつなげる日にしたい」と話した。

 6月18日は、世界各地の農村で伝統的に栽培や収穫の重要な節目として重視される夏至に近く、各国の主要な記念日と重複しない日付を選んだ。

 総会決議は、各地の食文化は、国連が2030年までに達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」に盛り込まれた極度の貧困や飢餓の撲滅、男女差別解消など、多くの重要な課題に密接に関わると位置付けた。

このエントリーをはてなブックマークに追加