「おさるはおさる」のページを開き、絵本について話すいとうひろしさん=佐賀市の佐賀県教育会館

■親の愛情絵本で伝えて

 絵本の読み聞かせの方法やこつをつかむための講習会が9日、佐賀市の県教育会館で開かれた。絵本作家のいとうひろしさんが「絵本の育て方-絵本を読むこと、作ること」と題して講演し、「絵本の内容は作者ではなく、読み手の受け取り方によって完成する」と話した。

 いとうさんは、見開きページにたくさんの猿の顔が描かれた「おさるはおさる」を見ると、だれを主人公と思うかは描いた自分と子どもたちで違うといい、「作者は題材を与えるだけ。絵本はその人の個性や価値観などでさまざまな捉え方ができる」と特長を紹介した。

 誰が誰に読み聞かせするかも重要な要素とし、「読み聞かせは、やはり親が一番良い。子どもに対する親の素朴な愛情表現になる」と話した。

 講習会では、読み聞かせの際の本の持ち方やページのめくり方、年齢や状況に合わせた本の選び方についても説明した。

 鳥栖市で幼稚園教諭をしている百崎真奈美さん(29)は「子どもたちにとって誰と読むのかが大事なことだと気づいた。学んだことを生かしていきたい」と話した。講習会は出版文化産業振興財団が主催し、約100人が参加した。

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