パナソニックが発売を延期した、宅配ボックスの新製品の一つ

 不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスの人気が急上昇している。インターネット通販の拡大で宅配個数の増加が社会問題となる中、再配達を減らせると注目が集まっているためだ。パナソニックは受注増に生産が追い付かず、4月に予定していた新製品の発売を6月に延期した。他メーカーも販売拡大の好機と捉え、製品ラインアップを強化している。

 パナソニックの3月の宅配ボックス受注量は、昨年の月平均生産数の約5倍に当たる2千台に急増した。「宅配業界に関する報道が相次ぎ、知名度が急激に上がったため」(同社)という。

 ボックスを手掛ける協力工場の生産能力は月1300台程度のため、納期の遅れが発生。早急に2千~3千台まで引き上げる方針だが、既存品の生産を優先する必要があり、最新モデルの発売延期を余儀なくされた。

 ナスタ(東京)はアパートなど集合住宅向けの宅配ボックスの販売が好調で、足元の受注は前年比2倍のペースで伸びているという。

 4月以降、新たに一戸建て向け製品を販売する方針で、大和ハウス工業や日本郵便と連携し、普及拡大に取り組む。ミサワホームも玄関と一体となった宅配ボックスを開発。同社の販売する一戸建て住宅に採用する。

 人手不足が深刻化している宅配便業界では、最大手のヤマト運輸が取り扱い荷物の総量抑制や時間帯指定サービスの一部廃止などを打ち出している。国は負担軽減に向け、2017年度から物流業者などの宅配ボックス設置支援に乗り出すため、宅配ボックス人気はしばらく続きそうだ。【共同】

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