災害時相互応援協定を締結した江頭実菊池市長、塚部芳和伊万里市長、荒木泰臣嘉島町長(左から)=伊万里市役所

■物資供給や職員派遣

 伊万里市は24日、熊本県菊池市、上益城郡嘉島町と災害時相互応援協定を結んだ。昨年の熊本地震での復興支援活動をきっかけに広域連携の機運が高まり、物資の供給や職員の協力派遣について取り決めた。伊万里市として県外の自治体と災害時協定を結ぶのは初めて。

 菊池市とは、南北朝時代に北朝方に敗れた菊池武重が伊万里に逃れ、再起を図った縁がある。1994年の大渇水では菊池市から飲料水の提供を受け、昨年の熊本地震では、伊万里市が給水支援活動を行った。嘉島町は、熊本地震で昨年8月から今年3月まで伊万里市から土木技術分野の職員を3人派遣している。

 調印式で塚部芳和伊万里市長は「先の九州北部豪雨など、予想だにできないことがいつ何時起こるか分からず、親戚を得たようで大変心強い」とあいさつ。被災を経験した両市町に初動体制などのソフト面での対策で学ぶ考えを示した。

 荒木泰臣嘉島町長は、地元企業と飲料水の提供などで協定を結んでいたものの、事業所も被災したことで機能しなかったことを明かし、「近くも大事だが、広域的に連携する必要も実感した。本当に心強く思っている」と述べた。江頭実菊池市長も「震災で多くのものを失ったが、教訓としてご近所づきあいも含めた普段からのネットワークの大切さを痛感した」と語った。

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