塚部芳和市長より委嘱状を交付された伊万里市有害鳥獣捕獲隊の隊員たち=伊万里市役所

■捕獲作戦を指揮

 イノシシやカラス、アライグマなどの有害鳥獣の捕獲作戦を指揮する「有害鳥獣捕獲隊」の辞令交付式が30日、伊万里市役所であった。里山を荒らし、ナシをはじめとする特産の果樹に被害を与える難敵の封じ込めに一丸となる決意を固めた。

 有害鳥獣による2015年度の県内農業被害額は約1億7500万円(県生産者支援課)。うち市内は約16%にあたる2786万円と、被害多発地域に分類される。イノシシが水田を荒らすほか、ナシをカラスがつつくなどの被害が出ている。また、今年に入って市内の山中でニホンジカが目撃されるなど、新たな脅威も迫りつつある。

 捕獲隊は、地元猟友会会員の地区代表12人で結成される。年間24回の集落パトロールのほか、生産者や地域住民の目撃情報を受けて出動し、捕獲や追い払いを行う。昨年度はイノシシを前年比約700頭増の4523頭を捕獲するなどの成果を挙げた。

 交付式では、塚部芳和市長が「いたちごっこの様相を呈しているが、少しでも農作物の被害減少につながれば」と激励。隊長に任命された武重道隆さん(69)=木須町=は「昨年の捕獲の効果もみられるが、気を抜かないようにしたい。隊員の高齢化も心配されるので、若い人の狩猟免許取得を促すことも考えたい」と話した。

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