みつせ鶏、ふもと赤鶏の精肉商品=神埼郡吉野ヶ里町にあるヨコオの「みつせ鶏本舗」本店

みつせ鶏・ふもと赤鶏を直販するヨコオの「みつせ鶏本舗」本店=神埼郡吉野ヶ里町

■「みつせ鶏」「ふもと赤鶏」認知度向上目指す

 鶏肉の生産・加工を手掛けるヨコオ(鳥栖市、横尾和浩社長)は、ブロイラー生産から2013年に撤退し、オリジナルの「赤鶏ブランド」確立に力を注いでいる。「みつせ鶏」と「ふもと赤鶏」の赤鶏2ブランドに特化し、認知度を地元佐賀でさらに高めて全国へ販路を広げる戦略を描く。

 みつせ鶏の親鳥はフランスにルーツを持つ赤鶏。畜産先進地の欧州で優良肉用種として扱われてきた鶏種を日本で初めて本格導入した。7年の歳月をかけて開発し1994年から販売を開始、ブランド化に成功した。

 さらに「里山で育ったように健康で、和・洋食、中華料理にも使える赤鶏を」と、みつせ鶏同様に赤鶏を掛け合わせて13年から本格的に販売を始めたのが、第2ブランドのふもと赤鶏だ。

 国内で流通する鶏は、大量生産のブロイラーやブロイラー系銘柄鶏が9割以上を占める。みつせ鶏やふもと赤鶏のように優良な赤鶏を親鳥に持つ銘柄鶏はわずか2%にすぎないという。

 みつせ鶏は県内を含む北部九州の直営農場と契約農家で飼育、ふもと鶏はすべて県内で育てている。飼育期間はブロイラーの40日から50日に対し、ふもと赤鶏で約60日、みつせ鶏は約80日と時間をかけ、大豆や飼料米、大麦など自社で配合したオリジナル飼料を与える。地鶏のように硬すぎず、ブロイラーのように軟らかすぎず、風味豊かな肉を作りだす。

 年間生産羽数はみつせ鶏がここ数年、平均280万羽で推移。ふもと赤鶏は当初の50万羽から本年度は155万羽に伸びる計画で、すでに赤鶏では生産量日本一を達成している。

 同社は「佐賀牛」や、近年注目度が上がった熊本の「赤牛」が地元で認知・支持されて全国区へ成長したと分析。「『佐賀といえば、ヨコオの赤鶏』と言ってもらえるように地元佐賀でもっと認知度を高めたい」と、5月から佐賀県内での広告展開を強化しており、横尾社長は「こだわりの赤鶏を佐賀から全国に発信したい」と目標を掲げる。

 赤鶏ブランド みつせ鶏を掛け合わせても同じ肉質の鶏は産まれず、品質が安定しない。輸入した赤鶏のひなを育て、その親鳥が生んだ子がみつせ鶏とふもと鶏になる。親鳥が卵を産むのは最初の1年間で、年に数回ひなを輸入している。

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