雨の中、地域の住民から騒音や振動、踏切の交通渋滞などの状況を聞く山口知事(右から2人目)=大町町の下潟踏切

 新幹線長崎ルート整備に伴って複線化される肥前山口-武雄温泉沿線の現状を確認するため、佐賀県の山口祥義知事が13日、杵島郡大町町内の踏切3カ所を視察した。JR佐世保線は国道34号と並行して走っており、地元住民からは「国道に接続する生活道路の渋滞が慢性化しており、複線化して運行本数が増えれば生活に支障が出る」などと対策を求める声が相次いだ。

 長崎ルートは今年3月、在来線特急を武雄温泉駅で新幹線に乗り継ぐ「リレー方式」による2022年の暫定開業で佐賀、長崎県などが合意した。開業までに大町-高橋(6.3キロ、武雄市)間を複線化し、在来線と新幹線を行き来できるフリーゲージトレイン(FGT)の開発状況を見ながら肥前山口-武雄温泉間の残りの区間(7.4キロ)の複線化を進める。

 山口知事は下潟、大町東、下大町第2の各踏切を見て回った。踏切と国道との距離が最短で8メートルと近接している状況や、国道との交差点に押しボタン式信号しかない状況などを確認した。

 地元区長や住民からは「ロングレールになれば騒音が改善される。早く整備して」「国道のバイパスが整備されれば交通量も分散する。バイパスも(新幹線と)一緒にやってほしい」などの要望が上がった。

 山口知事は「JRや鉄道建設・運輸施設整備支援機構に伝えたい。できることはいくらかずつでも示していければと考えている」と答えた。

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