武田経孝さん

■素早い支援の仕組み必要

 熊本地震の本震で震度7を観測した熊本県西原村へ、佐賀県職員による支援チームの第1陣として駆け付けた。発生から3日後で、強い余震が続く中、避難所の運営を手伝うことになった。

 「担当した体育館には200人が身を寄せていた。すぐ逃げ出せるように、誰もが靴をはいたまま寝ていて、ぴりぴりしていた。数日後に水道が復旧して、トイレなどをきれいに清掃すると、みんなの表情から険しさが消えていったのが印象に残っている」

 死者5人、家屋の全半壊1400棟という事態に、村の職員78人は不眠不休で対応した。その姿に胸を打たれる一方で、自治体間の支援の在り方について考えさせられた。

 「避難所は夜になると、不審者が出たりお年寄りが徘徊(はいかい)したりするので、24時間、気を休める暇がない。私たちが到着するまでの3日間、職員はほとんど寝ないで番をしていた。もっと早く職員を派遣させる仕組みが必要だ」

 避難所では大きな混乱はなく、地域の結束力の強さにも感心させられた。

 「避難者同士で調理班、配膳班、救護班と役割分担を決めて運営を手伝ってくれたので助かった。佐賀で大きな地震が起きたとき、こんなふうに助け合えるだろうかと思いましたね」

このエントリーをはてなブックマークに追加