鳥栖―F東京 後半45分、3―3の同点ゴールを決め、跳びはねて喜ぶ鳥栖FW趙東建=東京都の味の素スタジアム(撮影・米倉義房)

 「とにかく1点取る。最低限引き分けに持ち込む」-。試合終了間際、熱い思いでピッチに立った新加入のFW趙東建(チョ・ドンゴン)が、大仕事をやってのけた。芸術的なゴールで、敗戦濃厚だった試合を同点まで引き上げ、敵地で貴重な勝ち点1を奪った。

 2点差を追う後半43分、MF鎌田が意地の追撃弾。残り時間はわずかだったが、選手は誰も諦めていなかった。左サイドに移ったイバルボが正確なクロスを中央のFW豊田に供給。豊田が頭でゴール前に流し込んだところにタイミングよく駆け込み、くるりと体を反転させながら、右足のアウトサイドで鮮やかに流し込んだ。

 「トヨ(豊田)にロングボールが入った後を狙っていた」。してやったりのゴールに、跳びはねながらガッツポーズを決めた。

 「うちは3失点してはいけないチーム」と鎌田が言うように、守りの連係ミスなども目立ち、手放しで喜べる内容ではなかった。ただ、「選手たちは(最後まで)逆転を狙っていた。こういう試合を通し、選手同士の信頼は深まっていく」とフィッカデンティ監督。

 J初ゴールを決め、「もっともっとたくさんのゴールで、サポーターの声に応えたい」と趙東建。次節(8日)の相手はルヴァン杯で2度先行しながら追い付かれた新潟。「次も得点を奪う」と力強く約束した。

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