【モスクワ共同】ロシア上院は25日、会員制交流サイト(SNS)を匿名で利用できないようにするため、インターネット規制を強化する法改正案を可決した。下院も既に通過しており、プーチン大統領の署名を経て成立する。

 当局が禁止したウェブサイトの閲覧を難しくし、テロ対策につなげるというのが公式説明。ただ違法な街頭デモの参加者などの通信内容を情報機関が傍受し、監視を強化するのが狙いとも報じられている。

 法改正案は、匿名利用を可能にする「VPN(仮想私設網)」と呼ばれる技術を原則禁止。中国も今年1月、当局が規制対象としたサイトの閲覧に使われるVPN規制を強化し、許可制にすると発表している。

 今月23日にはモスクワで「インターネットの自由」を求める抗議デモが起き、インタファクス通信によると、警察発表で約800人が集まった。

 ロシアは2015年施行の改正法で、国内のサイトを通じて個人情報を集める業者に、顧客データを国内のサーバーに保存するよう義務付けた。当局はこれに基づき、国外にデータを保存するSNSの利用を次々制限。日本の通信アプリLINE(ライン)も5月以来制限している。

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