披露宴会場で、新婦の半生を演じる佐賀東高演劇部の生徒ら=佐賀市のアイランドヒルズ迎賓館

■参加者150人、気迫演技に拍手喝采

 佐賀東高演劇部が、同校に勤務する女性職員(24)=小城市=の結婚披露宴にゲストとして登場し、新婦の半生を寸劇にして上演した。部員25人が駆け付け、女性本人や家族、恩師などに扮(ふん)し、これまでに受けた恩や愛情への感謝を熱演で“代弁”。参加者約150人から拍手喝采を受けた。

 寸劇のきっかけは、新婦が演劇部の練習を見かけたことだった。「感情のこもった真っすぐな演技に胸打たれ」(新婦)昨秋に出演を依頼した。顧問の彌冨公成教諭(42)が新婦にインタビューし、脚本の原案を作成。せりふなどの心境が表れる繊細な部分は、生徒たちとともに考えながら脚本を仕上げた。

 本番の舞台では主演の岡石晏奈さん(新3年)らが、出生から結婚までを十数分間の劇にして再現した。学生時代に部活動で猛指導を行った教師との葛藤や、「甘えるな」と叱る母親の隠れた愛情、過去に対する新婦の心情を、気迫のこもった演技で表現した。ラストは「後悔を大切な思い出に変えて生きていく」「この素晴らしき人生を二人並んで歩いていく」とせりふを大声で張りあげ、会場は拍手に包まれた。

 新婦は「旦那や学生時代を知る友人たちが、劇を見て泣いてくれた。両親や恩人へ、言葉だけでは伝えきれない思いを伝えてくれてありがとう」と感謝した。彌富教諭も「実在する人の半生を挫折も後悔も包み隠さず演じたことで、生徒たちは劇というより人生観を学んだと思う」と語った。

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