横断幕を手に、運行再開したJR常磐線を走る列車に手を振る町民=1日午前、福島県浪江町

 東京電力福島第1原発事故と東日本大震災で不通となっていたJR常磐線の小高(福島県南相馬市)-浪江(同県浪江町)が1日、6年ぶりに再開した。浪江町は3月31日、放射線量の高い区域を除いて避難指示が解除。再び仙台市と鉄路で結ばれ、復興の加速が期待されている。

 浪江行き始発列車には約40人が乗車した。浪江町から南相馬市に避難している無職東海林サチ子さん(61)は「今日は浪江の新しい誕生日。久しぶりに電車に乗って、一歩一歩、元の町を取り戻していると実感した」と感慨深げに話した。

 浪江駅で開かれた記念式典には、浪江町の馬場有町長や政府の原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣らが出席。馬場町長は「再開は大変ありがたく、復興の大きな原動力になる」と述べた。

 再開区間は約9キロ。大震災の地震で線路がゆがむなどの被害が出たほか、長期の不通で電気設備や駅舎などの修繕が必要となった。JR東日本は2016年1月に復旧工事に着手、今年3月に試運転をした。今後は1日に上下線計22本を運行する。【共同】

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