佐賀市の佐賀県立高校の元男子生徒が「いじめで転学を余儀なくされた」として、県と同級生3人に損害賠償を求めた訴訟の判決で、佐賀地裁は31日、「いじめの違法行為は認められない」として生徒の請求を棄却した。

 立川毅裁判長は判決理由で、同級生の暴行や暴言について、「生徒とは親密で良好な関係にあり、悪ふざけなどと言うべきで、社会通念上許容される範囲を逸脱していない」と指摘。学校の校内調査委員会が同級生の一部行為をいじめと認定したのに対し、「訴える生徒の苦痛を基準にいじめを認めるいじめ防止対策推進法の趣旨に従ったにすぎず、直ちに違法行為とはならない」と結論付けた。

 生徒側は学校が適切な措置を取らなかったことを主張していたが、いじめが認められなかったため学校の責任の有無は判断しなかった。判決によると、生徒は2011年の入学直後から同級生に体を殴られたり「死ね」と言われたりしたと主張し、不登校が続いて同年中に転校した。

このエントリーをはてなブックマークに追加