佐賀県と地元水産業者による養殖フグ肝の食用解禁の提案に対し、内閣府食品安全委員会は31日、「食品としての安全性が確保されると確認できない」とする審議結果案をまとめた。ホームページに公開し、2月1日から30日間、一般から広く意見を募集する。

 フグ肝の無毒化を巡っては、2004年に県と旧嬉野町が「フグ肝特区」を目指した。食物連鎖によりトラフグに蓄積する毒を遮断して養殖すれば無毒化できると申請したが、食安委は「毒化機構が十分に明らかでない上、養殖方法の有効性の判断も難しい」として認めなかった。

 この指摘を受け、県と地元業者は一匹ずつフグ肝の猛毒テトロドトキシン(TXX)を調べ、検出下限値以下だった場合のみ、特定の飲食店で出す仕組みを再提案した。学識者でつくる県の第三者委員会も昨年1月にこの方法の安全性を認めた。

 しかし、今回の食安委の審議結果案は、肝臓の一部だけTTXを検査しても全体の安全性は保証できず、TTXに匹敵する毒が含まれる可能性も否定できないなどと検査方法の不十分さを指摘した。その上で一匹ずつ調べたとしても「安全性が確保されると確認できない」と再びはねつけた。

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