ロープを便りに流れに逆らって登る参加者=昨年7月、唐津市七山の滝川川

足場を確認しながら前に進む参加者=昨年7月、唐津市七山の滝川川

■清涼感とスリル満喫 今年は30日、タイムレース新設

 山里の清流を前に、村人が思案した。「子どもの頃のようにここで遊べないか」「川下りがあるなら、川上りはどうだろう」。30年前、こんな会話をきっかけに唐津市七山(当時、東松浦郡七山村)で「国際渓流滝登りinななやま」が始まった。

 唐津湾に注ぐ玉島川の支流・滝川川。参加者はヘルメットとライフジャケットを装着し、全長5キロのコースのうち、1・5キロは渓流を上る。滝や渕が出迎え、ロープをつたって激流に逆らって進んだり、崖から飛び込んだりしながらゴールを目指す。初回、75人だった参加者は、今では1400人規模に拡大。夏の人気イベントに成長した。

 時計を外してもらい、基準タイムの2時間半に近い人を表彰している。実行委員長の鬼木信義さん(68)は「競技ではなく、七山の豊かな自然をゆっくりと体感してもらうのが目的」と話す。「それでも必ず何人かは走って参加している」と、従来のレースに加え、今年はタイムレースを新設。25人の猛者が挑む。

 最初に始めた村おこしグループが会員の減少や高齢化などで解散し、2006年にいったん中断した。ファンの惜しむ声に応え、翌年から地元有志の新たな実行委員会で再開させた。

 県外からの参加者も多い。リピーターも多く、「泳いだり、飛び込んだり、滑ったり。すがすがしさと、ちょっとした冒険が人気なんでしょう」と鬼木さん。今年は7月30日に開催。本番に向け、着々と準備を進めている。(佐賀新聞唐津支社・宮崎勝)    ◇   ◇ 

 夏真っ盛り。うだるような暑さが続く。こんな時は涼を求めて自然の中へ。私たちの身近にある「川」を九州各県のリレー形式で紹介する。

【メモ】 基本的に7月最終日曜日で、今年は30日に開く。すでに参加者の募集は終えている。唐津市七山は長崎自動車道佐賀大和インターから車で約40分。5月の連休明けに唐津市のホームページで参加者募集の情報を告知し、6月に募集を始める。

このエントリーをはてなブックマークに追加