■町長選無投票、拍子抜けした感じ 白石町の女子生徒

 <何事も無かったように初日の出>。江北町の済木由美子さんが読者文芸欄でこうつづったように、いろいろありつつも、すがすがしく明けた2017年。多久市の成人式では騒ぎ立てる新成人もいて、田原優子教育長がたしなめます。

 「みなさんを甘やかすために式典を開いているわけではありません。大人になる覚悟は持っていますか」

 佐賀整肢学園こども発達医療センターの「成人お祝い会」は異なる雰囲気。

 「20歳の誕生日には湧かなかった成人したという実感が湧いてきた」

 正装した息子に見入る母親の古賀園子さん(53)の感慨に触れると、節目の晴れ舞台は、支えてきた人の人生にとっても欠かせない儀礼だと感じ入ります。

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 「一年の計は元旦にあり」。でも、かの国は年初からつまずいた感じ。難民受け入れの一時凍結や、特定の国からの入国禁止を決めた米大統領令が世界をも混乱させています。

 「米国は移民が建国し、移民と難民によって発展してきた。その歴史を一人の大統領が変えることはあり得ない」

 NPO法人「難民を助ける会」佐賀事務所長の久保田雅文さん(65)は米国の自己修正力を期待します。

 昨年12月に不時着事故を起こした在日米軍オスプレイは空中給油訓練を再開。原因を調べているさなかでの動きに、山口祥義知事は戸惑いを隠せません。

 「そういう中で訓練再開ということなら『えっ』というのが普通の考え。違和感がある」

 在日米軍の費用負担を引き上げるように求めかねない新大統領。日本政府が事故原因の説明を求めることさえ及び腰にならないか、気掛かりなところ。

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 地方選としては県内で初めて10代が1票を投じる機会が巡ってきましたが、白石町長選は無投票に。

 「こんなこともあるんだなって、拍子抜けした感じ」

 白石高校3年の喜多成美さん(18)の惜しむ声に、選択の機会や、有権者の一票によって選ばれる手続きの必要性を実感します。

 唐津市長選は元県議の峰達郎さん(56)が3人を下し、初当選。当確の一報が飛び込んできた事務所でこう述べました。

 「新しい唐津をつくり上げていくチャンスをいただいた。このふるさと唐津を、より良く、前に前に前に進めていく決心です」

 不祥事が相次いだ市政を立て直し、変革の期待に応えられるか。「朔日(ついたち)ごとに餅は食えぬ」という言葉があるように、いいことばかりが続くとは限りません。どうか気を引き締めて。(肩書、年齢などは掲載当時)

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