■「共謀罪」関心持つ間なく強引 法案衆院通過で疑問呈す大学生

 さまざまなイベントがめじろ押しだった大型連休。佐野常民記念館では「蒸気車ひな型」のレプリカが走り、循誘小4年の西村泰成さんが目を凝らしました。

 「思ったより速かった。走る時は、かいだことのないにおいがした」

 佐賀藩が日本で初めて完成させた蒸気機関車の模型。児童が興奮気味に身を乗り出す様子は、幕末の人々の驚きを連想させます。

 連休の合間、北鹿島小の子どもたちが遠足で通る国道207号で取り組んだ交通安全の呼び掛けは、鹿島署員が協力を求めました。

 「ここでの事故を減らさないと総数は減らない」

 管内の交通事故のうち、4分の1がこの道で発生。啓発に休みはありません。

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 首長ら執行部の提案の大半が修正もなく通り、「不要論」さえ取りざたされがちな地方議会。全国に先駆けて議会基本条例を制定した北海道栗山町の元議会事務局長、中尾修さんは、伊万里市で開かれた議員研修会で訴えます。

 「否決や修正を要求することが健全と言われる文化をつくることも大事」

 議会と執行部の緊張感は欠かせませんが、国会では、異を唱えても押し切られるケースも。「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を巡り、与党が衆院で採決を強行したことに、三養基郡みやき町の大学生淺川きららさん(18)は疑問を呈します。

 「国民が関心を持つ時間もないまま、全てが与党の数の力で強引に進められている」

 法案への懸念は絶えません。参院では慎重審議を。

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 共に佐賀県出身の辻発彦監督率いる埼玉西武ライオンズと緒方孝市監督の広島東洋カープが初対戦。山口祥義知事は始球式でエールを送りました。

 「両監督ともチームにフィットしていて、日本シリーズでの対戦も期待できる。この先、何年も同郷対決を続けてほしい」

 同じ日、佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備要請から3年になるのを前に、県は論点整理素案を発表。防衛省の見解をほぼ追認する内容で、漁業者や地権者から改めて計画への懸念や反対の声が上がりました。県有明海漁協の徳永重昭組合長の表情は曇りがちです。

 「漁業者は基本的には迷惑施設はいりませんよという立場。不安は払拭(ふっしょく)されていない」

 疑問点をただす形で防衛省とキャッチボールをしていた県から、ボールを回された格好の漁業者。国に対してだけでなく、代弁者と思っていた県への不信感も募らせることになりはしないか、気掛かりです。

(年齢、肩書は掲載当時)

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