欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタは27日、東京証券取引所第1部で取引される株式が上場廃止となる。上場企業として2006年11月以来約11年間歩み、26日に最後の売買を終えた。今年11月までに再生計画案をまとめて裁判所に提出する予定で、中国系米企業の傘下に入る協議を本格化させる。

 26日の終値は前日比4円(18・18%)安の18円だった。朝方から短時間の売買での利益を狙った投機的な注文が交錯し、取引開始時に20円だった株価が35円まで上昇する場面もあった。終了時には3720万株の売買が成立した。

 タカタによると、株主は17年3月末時点で2万4千人超という。

 タカタ株は07年3月1日の取引時間中に最高値の5170円を記録した。今年6月26日に民事再生法の申請を発表した後は売り注文が殺到した。東証はタカタ株を同日付で整理銘柄に指定していた。

 タカタは健全なエアバッグやシートベルトの事業を分割し、来年3月までにスポンサーとなる米自動車部品大手キー・セイフティー・システムズ(KSS)に1750億円で譲渡する計画だ。残った会社で欠陥エアバッグのリコール(無料の回収・修理)を続ける。

 再生計画案は11月27日までにまとめ、議決するための債権者集会を来年1月に開く。ただ、KSSと最終契約の締結に至っておらず、協議が長引いている可能性がある。

 KSSは事業を引き継いだ後、滋賀県や佐賀県(多久市、有田町)の製造拠点を閉鎖せず、雇用を維持しながら自動車メーカーへの製品供給を続けると表明している。【共同】

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