野球グラウンドとして整備中の佐賀競馬場の駐車場跡地。左奥は競馬場の観客スタンド=鳥栖市江島町

■県組合が無償貸与有志要請、自前で整地

 佐賀競馬場(鳥栖市江島町)の駐車場跡地が今秋、野球グラウンドに生まれ変わる。鳥栖市は野球が盛んな土地柄の一方で、グラウンドが少なく、日常の練習場確保もままならない状態。市民有志からの要請を受け、運営する県競馬組合が地域の青少年スポーツ振興の一助に、と一部駐車場跡地をグラウンド用地に無償で貸与した。

 競馬組合が、3月に設立された鳥栖スポーツ振興財団(篠原隆博代表理事)と4月に契約を結んだ。貸すのは県道中原-鳥栖線を挟んで南側にある駐車場跡地約1万6千平方メートルで、両翼約95メートルのグラウンド1面を整備する。

 競馬場の駐車場は最大1万台収容できたが、景気低迷などで来場者が減り、南側の駐車場は約20年前から使っていなかった。

 スポーツ振興財団は土地の貸借契約を結ぶに当たり、スポーツ店社長、練習場確保に苦労している中学硬式野球チームの監督、県議ら地元有志が理事となって組織。建設業を営む篠原代表理事が9月の利用開始を目指して、自前の重機で整地作業を進めている。

 鳥栖市はセ・リーグの首位を走る、広島東洋カープの緒方孝市監督らプロ野球の監督を3人も輩出。毎年5月には九州・沖縄を中心に100校近い高校野球チームが交流試合を行う「クロスロード」を開くなど、昔から野球熱がとても高い。

 地元の野球をずっと応援している篠原さんは「どこまでできるか分からないが、少しでも練習環境が改善されるように整備してあげたい」と話し、中学硬式野球チーム以外にも利用してもらう考え。

 駐車場跡地の無償貸し付けはこのほど県競馬組合議会で可決。1年契約で、毎年更新が必要になる。

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