講演に続き、生徒約50人と意見交換した内山卓郎さん。「率直な質問が多く、自分も考える機会になった」と話した=唐津西高

 外務省の若手外交官を講師に、外交・国際問題や将来の仕事について考える講演会が7日、唐津市の唐津西高で開かれた。講演後、講師と生徒が意見交換し、質問は中国の若者の対日感情やイギリスのEU離脱、無差別テロの拡大など、さまざまな国際問題に及んだ。

 講師は外務省中国・モンゴル第2課で経済分野を担当する内山卓郎さん(33)。「大学時代、厳寒のモンゴルでマンホールの中で暮らす子どもたちに遭遇し、外交官になることを決意した」と動機を語り、2度のトライで入省。昨年まで北京の日本大使館に勤務し、日中首脳会談のお膳立てに関わったことを紹介した。

 1、2年生を対象にした全体講演会後、会場を教室に移した座談会には約50人が集まり、思い思いに質問。「世界の貧富の差を解消する仕事に就きたいが、どんな活動があるのか」「戦争を経験した中国の年配の人が日本に対してネガティブな考えを持つのは仕方ないとして、若者はどうなのか」などと尋ねた。

 内山さんは「あくまで個人の考え」としながら丁寧に回答。国際活動として(1)NGOなど非政府組織(2)国連組織(3)国の組織を挙げ、「それぞれにそれぞれの役割があり、自分は資金も人も多い外務省を選んだ」と説明した。若者の対日感情については「教育によって日本に反感を持つ若者も少なくないが、反日の人、親日の人と、2種類の人がいるのではない。一人の人間の中に両方の感情があり、体験や出会いを通じて感情の溝を埋めていくことが大事」と語った。

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