任天堂などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」=11日、カナダ・トロント(ロイター=共同)

 任天堂などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が、米国などで爆発的にヒットし社会現象になっている。人気シリーズ「ポケットモンスター」の世界観を現実世界で体験できるのが魅力で、日本でも近く配信が始まる予定だ。ただ、利用者が熱中するあまりトラブルも続出しており、危険な「歩きスマホ」を助長するとの懸念も出ている。

 ポケモンGOは衛星利用測位システム(GPS)を利用しゲームが指定した場所に行き、架空の生き物「ポケモン」を画面上で捕らえて集めるゲームだ。任天堂と関連会社のポケモン(東京)、米ゲーム会社ナイアンティックが共同開発した。

 米国、オーストラリア、ニュージーランドで6日に配信開始。米メディアによると、米国ではアプリランキングで首位を走り、ダウンロード数が既に1千万を超えたという。

 日本でも早ければ週内にも配信開始するとみられ、短文投稿サイト「ツイッター」では「日本で早くリリースされないかなー」と待ちわびるファンの様子が見られる。

 一方、トラブルの例も目立つ。ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の犠牲者を慰霊する米首都ワシントンのホロコースト博物館では、展示そっちのけでポケモンの捕獲に走り回る入館者が殺到。博物館の関係者は「犠牲者を慰霊する場でゲームで遊ぶのは不適切だ」と批判した。郊外のアーリントン国立墓地も、墓地内でゲームを楽しむのは「適切ではない」と自粛を要請した。

■歩きスマホ助長の懸念も

 スマホ画面に夢中になって私有地に不法侵入したり、歩行中に転倒して負傷したりするケースも出ている。歩きスマホを研究する愛知工科大学の小塚一宏教授は「ゲームに没入すると脳の認識作用が歩行や自動車の運転に回らなくなる」と指摘。「被害者だけでなく、加害者にならないよう、十分注意する必要がある」と警告する。【共同】

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