ナイトミュージアムで学芸員の岩永亜季さん(手前右)の作品解説を熱心に聞く来場者=佐賀市の県立美術館

■夜も盛況

 佐賀市の佐賀県立美術館で開催中の「ピカソ展 ルートヴィヒ・コレクション」は17日の閉幕を前に、連日千人を超す来場者が詰めかけている。油彩だけでなく陶器やブロンズ、版画なども並べた多彩な展観で、ピカソの知られざる魅力を伝えている。

 15日は開館時間を2時間延長するナイトミュージアムを開催、仕事や学校帰りの来場者でにぎわいを見せた。夕方からは同館学芸員の岩永亜季さんが作品解説し、約70人が聴講。岩永さんは作風の変遷やピカソを取り巻く社会状況を分かりやすく解説した。

 岩永さんは子どもが描いたような筆致に対し「一見簡単そうに見えるが、何もない状況から描くのはかなり難しい」と指摘。その上で「ピカソはフランスの画家アングルら巨匠たちの構図や技法を研究しながら、自分ならではの表現に昇華した」と魅力を語った。

 伊万里市から訪れた会社員・吉原和博さん(54)は、先週開かれた金子剛さんのプレミアムトークに引き続き、2度目の聴講。油彩「ノートル=ダムの眺望-シテ島」を前に絵に描かれた空の解釈をめぐって質問も。「ピカソが何を表現したかったのか、どんな意図があったのか興味がある」と話していた。

 一方、鳥栖市から訪れた江口知沙さん(28)は熱心にメモを取り「ピカソに関する面白いエピソードが満載だった」と喜んでいた。

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