多久市と中国との交流30年の活動をつづった冊子を紹介する尾形節子理事長=多久市北多久町

 多久市日中友好協会(尾形節子理事長)は、多久市と中国との交流の様子やその思い出をつづった「多久日中友好三十年史」を発刊した。尾形理事長は、巻頭言の中で「阿倍仲麻呂時代から、人も文化も交流していた隣国同士の友誼(ゆうぎ)が何よりも重要」と記し、四半世紀を超える交流の根の深さの大切さ訴えている。

 冊子は、「黎明(れいめい)期」「交流期」「沈静期」の3章に分けて、活動内容や中国への視察旅行など、手記や回顧の形で故・細川章さんら27人が原稿を寄せている。「黎明期」と「交流期」の一部を除いて、新たに寄稿者を募り掲載した。

 「沈静期」章の中で、田原優子市教育長は、論語教育を受けた中学生を引率し多久市との友好交流都市・曲阜市に訪れた際の思い出を記した。「曲阜に到着したときの中学生たちの驚嘆の声が忘れられません。(中略)そこに掲げてある横断幕が読める・わかるという驚きでした。その横断幕には、(漢字で)『朋(とも)あり遠方より来る亦(また)楽しからずや』と書いてあった」と、一貫校での論語学習の成果の一端を紹介している。

 終章を「沈静期」としたことに、尾形理事長は「政府間では確かに難しい状況となっている。しかし、こちらには多久聖廟があり、揚琴演奏家の趙勇氏が住み、中国との人的なつながりが太く、むしろ落ち着いている」と強調する。

 冊子はA4判で100ページ。問い合わせは事務局、電話0952(75)2456へ。

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