グランプリに輝いた山田健悟さんの「大正の命」(提供)

千代雀酒造をテーマにしたフォトコンテスト作品が並ぶ会場=小城市のゆめぷらっと小城

■酒蔵活写、情感あふれ

 1868(明治元)年に創業し2002年に製造を中止した小城市三日月町の「千代雀酒造」の建物群を被写体にしたフォトコンテスト作品展が、同市の交流施設ゆめぷらっと小城で開かれている。丸太で組んだ酒蔵の複雑な天井構造や、空に浮かぶバルーンを借景にしっくい壁が立ち並ぶ建造物を写した情感あふれる作品約50点が並ぶ。5日まで。

 フォトコンテストは、街に残る歴史的建造物の保存や利活用を建築士関係者が進めるNPO法人「まちのつぎて」(江島文理事長)が主催。コンテストを通じて、酒蔵など明治・大正年間に建てられた建造物の中に市民らに入ってもらい、歴史的な重さを知ってもらおうと昨年の熱気球世界選手権の期間に合わせて作品を募った。

 コンテストには建物部門に111点、バルーン部門に45点の応募があった。グランプリに、天井を支えるため梁(はり)と柱を組み合わせた複雑な構造をモノクロで写した佐賀市の山田健悟さんの「大正の命」を選んだ。審査に当たった江島理事長は「建築士も写真を撮る機会が多いが、山田さんの作品は、一目で建物を支える仕組みが分かる。専門家にとって貴重な情報」と賞賛する。

 作品展にはこのほか、30年以上前に描かれた酒造の油彩画を飾り、建築士がドローンを使って酒蔵の内部から屋根、煙突の上端までを映した映像を会場で流している。

このエントリーをはてなブックマークに追加