提供講座最終講義で中尾清一郞社長(右奥)の話に聴き入る佐賀大学生=佐賀市の佐賀新聞社

■報道表現「比較が重要」 

 佐賀大学の佐賀新聞社提供講座「ジャーナリズムの現在」の今期最終講義が1日、佐賀市の佐賀新聞社であった。中尾清一郎社長が講師を務め、メディアが多様化する現代で必要とされる情報のリテラシー(読み解く力)や、新聞の役割を語った。

 中尾社長は、政権に対するメディアのスタンスの違いによって、憲法改正などに関する報道内容が異なっている現状に触れた。その上で「メディアは一つの事実をざまざまな表現で伝える。ニュースをうのみにせず、比較することが重要」とアドバイスした。

 さらに「実際に足を使って確かめ、温度やにおい、触感を得る取材からしか真実には近づけない」と指摘し、「それを正しい日本語で伝える報道の機能は絶対に失われない」と、新聞の役割を強調した。

 15回にわたる講座は昨年10月に始まり、1~4年生約60人が受講した。社員が講師を務め、取材現場や新聞製作、広告、販売の現状、デジタル戦略などを論じた。理工学部3年の西野文貴さん(21)は「講義を通じて、新聞の必要性はこれからも変わらないと感じた」と感想を述べた。

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