講演する富田紘次学芸員

 県退職校長会(井上和洋会長)の定期総会が5月30日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。鍋島報效会主任学芸員の富田紘次さん(36)が記念講演し、佐賀藩10代藩主・鍋島直正の「人づくり」について紹介した。

 直正は幼少期を江戸の佐賀藩邸で過ごし、藩主になった17歳で初めて佐賀を訪れた。藩校・弘道館を建て直し、優秀な人材を積極的に起用させるため、藩の重役たちに嫉妬心を抱かないよう手紙を出していたという。

 富田さんは、直正のそうした姿勢は、初代藩主・勝茂が父の直茂から受けた「本心でない物言いはすぐに見抜かれる」との教えに習っていると解説。「話を聞くだけでなく、質問し意見をぶつけ合うことで知識は増進する」と、直正の学びの姿勢を伝えて講演を結んだ。

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