50年ぶりに日の目を見た記念のタイムカプセルを取り出す塚部芳和市長(左)と開港の年に生まれ、立会人として石碑に名前が刻まれていた大川内新さん=伊万里市山代町の門司税関伊万里税関支署

開封されたタイムカプセルには、開港記念式典の式辞・祝辞や開港記念誌、埋設当日の新聞や写真が入っていた

■記念誌や埋設当日の新聞

 伊万里港が国の開港指定を受けて丸50年を迎えた1日、伊万里市山代町の門司税関伊万里税関支署で記念カプセルの開封式があった。港と時を同じくして生まれた子どもやその家族、当時の市役所の関係者の立ち会いの下でカプセルを取り出し、港と市全体のさらなる発展に向けて決意を新たにした。

 タイムカプセルは1967(昭和42)年、外国と貿易が可能となる国の開港指定を記念して埋設。記念碑裏に「時の市長と開港指定時に生誕された次の八人の者が立合の上開缶」と半世紀後への“指令”が記された。石碑に刻まれた8人と両親の全ての所在が確認され、塚部芳和市長と開港指定日の直前に生まれた子どもと家族4人が出席した。

 カプセルから、開港を祝う記念誌や埋設当日の新聞、同年に発生した水害の記録などが見つかり、見守った関係者は保存状態の良さに驚きの声を上げた。石碑に名前が刻まれた中で唯一の参加となった市内在住の大川内新さん(50)は当時の記憶こそないが、開封式に立ち会う権利の証書を大切に保管していた。「これから力を尽くしてふるさとを発展させ、次の50年の記念式典に車いすであっても参加したい」と夢を語った。当時の商工観光課長で開港に奔走した富村繁雄さん(88)も「感無量。我々の想像が及ばないほどの発展を望んでやまない」と話した。

 タイムカプセルに入っていたものは、今月いっぱい市役所ロビーに展示するという。

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